この記事ではDark Venusの使い方・運用方法を紹介していきます。
Dark Venusの基礎知識
トレードロジックはグリッド+マーチンゲール
Dark Venusのトレードロジックは、グリッドトレード+マーチンゲールです。
グリッドトレードとは、価格が現在ポジションから逆行するごとに一定のpips間隔でポジションを増やしていくトレード手法のこと。
ポジションと同時に運用ロットも増やすものはマーチンゲールEA、運用ロットを増やさないものはナンピンEAとも呼ばれます。
Dark Venusはグリッド間隔5pipsで、前回ポジションに上乗せして運用ロットを増やしていくため、グリッドEAでありマーチンゲールEAでもあります。
マーチンゲールEAは逆張りポジションと運用ロットを同時に増やしていくため、破綻リスクが非常に高いです。リアル口座で運用する前に、デモ口座で試運転をしたり、バックテストで破綻リスクを計測しておきましょう。
MQL5アカウントがあれば無料ダウンロードできる
Dark VenusはMQL5アカウントを持っていれば、誰でも無料ダウンロードできます。
MQL5アカウントの登録にはメールアドレスがあれば充分で、免許証・マイナンバーカードなどの本人確認書類は必要ありません。
なおMQL5はメタトレーダーの開発会社が運営しているFXの総合プラットフォームで、EAの販売や購入、あるいはコピートレードシグナルの購読なども行えます。
MQL5マーケットでは無料EAをたくさんダウンロードできるため、いろいろなトレードロジックのEAを試してみたいなら、アカウント登録だけでもしておいたほうがいいです。
パラメーターの種類が多く、いろんなトレードロジックを試しやすい
Dark VenusはマーチンゲールEAの中でもパラメーターの種類が非常に多く、いろいろなトレードロジックや条件を試すことができます。
重要度の高い設定パラメーターはこちら。
- マジックナンバー(デフォルトは8398)
- 許容スプレッド(デフォルトは50.0pips)
- 基準ロット(デフォルトは0.01ロット)
- リスクパーセント(デフォルトは1.0)
- ボリンジャーバンド(デフォルトは期間20、標準偏差2.0)
- 取引時間(時間外になったら一括決済も可能)
- 取引する曜日(月曜日だけ・火曜日だけなど)
- 取引の方向(買いのみ・売りのみなど)
- 最大ポジション数(デフォルトは50ポジション)
- グリッドトレード設定(デフォルトは5.0pips間隔)
- グリッド間隔の増加率(ポジションが増えるごとにグリッド間隔を広げる)
- 利確設定(デフォルトは5.0pips)
- ストップロス設定(デフォルトはfalse、数値は50.0pips)
- 金額ベースの損切り(デフォルトはfalse、数値は3000通貨)
- トレーリングストップ設定
- 新規ポジション停止・金曜日の強制決済など
- ステータスパネル・取引ボタンの表示・非表示
中でも重要なのは運用ロット・グリント間隔・利確条件の3つ。これらはマーチンゲールEAの収益性やリスクに大きく関わるため、ロスカットを避けたいならうまく調整しましょう。
具体的な調整方法がわからないなら、収益性トップクラスのマーチンゲールEA「Waka Waka EA」のフォワード成績を参考にします。
Waka Waka EAのフォワード成績(Myfxbook)はこちら。
他のパラメーターはそこまで重要ではないため、よくわからなければデフォルトのまま運用してもOKです。
Dark Venusの使い方・設定手順
手順1:MQL5でアカウント登録する
Dark Venusを利用するには、MQL5アカウントが必要です。まだ持っていない方は登録しましょう。
MQL5アカウント登録ページはこちら。
登録に必要なものはユーザIDとメールアドレスくらいで、本人確認書類などは必要ありません。
手続きが終わると、登録したメールアドレスに認証メールが届きます。メールから認証手続きをすることで、アカウント登録が完了します。
手順2:VPSにログインし、ソフトウェア版MT4をダウンロード・起動する
MQL5アカウントを登録したら、次のVPSにログインしましょう。
VPS(仮想専用サーバー)は、パソコン環境(Windows OS)をオンラインでレンタルできるサービスです。24時間EAを稼働し続けるなら必須なので、まだの方は契約しておきましょう。
VPSのログインに成功したら、Windows OSでソフトウェア版MT4をダウンロード・インストールします。
ソフトウェア版MT4は、そのブローカーに対応したものをダウンロードしましょう。例えばXMならXMのMT4を、AXIORY・Tradeviewでも同じブローカーのもので揃えます。
手順3:MT4からMQL5アカウントにログインする
ソフトウェア版MT4をダウンロード・インストールしたら、次はMT4口座にログインします。
MT4口座にログインするには以下の3つの情報が必要です。
- 口座番号
- ログインパスワード
- サーバー情報
これらの情報はMT4口座開設後のメールに記載されています。届いていない場合は迷惑メールフォルダを確認するか、あるいは対応ブローカーのサポートデスクに問い合わせましょう。
まだMT4口座を持っていない場合は、運用口座はXM KIWAMI口座がおすすめ。レバレッジ1000倍、スワップフリー、ストップアウト20%など、あらゆる面でマーチンゲールEAと相性が良いです。
手順4:MT4からMQL5アカウントにログインする
MT4口座のログインに成功したら、ソフトウェア版MT4からMQL5アカウントにログインします。
MQL5ログインに必要な情報はこちら。
- ログインID
- パスワード
ログインID・パスワードはMQL5アカウント登録で設定したものを使います。VPS内部ではウェブブラウザのパスワード自動入力機能は使えないため、これらの情報はメモ帳に控えておきましょう。
手順5:「マーケット」で「Dark Venus」をダウンロードする
次はいよいよDark Venusのダウンロードです。
まずはMT4の「ターミナル」ウインドウの中にある「マーケット」タブを選択します。
「マーケット」の中にある検索窓に「Dark Venus」と入力します。Dark Venusの項目が表示されるので、青色のダウンロードボタンをクリックしてダウンロードします。
手順6:「Dark Venus」をチャートに設定する
Dark Venusをダウンロードしたら、画面左側の「ナビゲーター」に該当EAが表示されます。
それをダブルクリック、あるいは任意のチャートにドラッグ&ドロップすることで、EAをチャートに設定できます。
チャートに設定すると、パラメーターの設定画面が表示されます。ここで運用ロットなどを調整しましょう。
EAを設定した後、画面右上にニコちゃんマークが表示されていれば、正常に稼働していることになります。
困った顔している場合はEAが正常に稼働していないので、以下の記事でトラブルシューティングしましょう。
Dark Venusのおすすめ設定
Dark Venusのおすすめ設定はこちら。
- 通貨ペア:EURUSD(ゴールドはNG)
- 時間足:5分足
- ロット:資金10,000ドルあたり0.01ロット
運用通貨ペアはユーロドル(EURUSD)がおすすめ。Dark Venusは利確が5pipsと非常に狭いため、スプレッドの最も狭いユーロドルにすると利確しやすくなります。
なおマーチンゲールEAをゴールド(XAUUSD)で運用するのはNGです。ゴールドはボラティリティが非常に激しく、短時間で10,000pips以上動くこともあり、ロスカットのリスクが非常に大きいからです。
時間足は5分足がおすすめ。Dark Venusのような利幅が狭いEAはスキャルピングトレードの要素も強く、短い時間足の方が利益を出しやすいです。
運用ロットは資金10,000ドルあたり0.01ロットがおすすめ。Dark Venusは他のマーチンゲールEAよりもグリッド間隔が狭いため、運用ロットは小さめにしておいた方がロスカットされにくいです。