この記事では海外FXの裁量トレードの始め方、収益性の高いトレード手法を紹介していきます。
おすすめチャート設定
まずは裁量トレード向けのおすすめチャート設定をまとめておきます。
FXプラットフォーム:cTrader(XMならMT5)
裁量トレードメインで取引するなら、FXプラットフォームはcTraderがおすすめ。MT4・MT5より便利な機能がたくさん備わっています。
中でも便利な機能は、ドラッグ操作でリミット注文を設置できること。これによりスイング軸でのピラミッディング・ナンピントレードが快適になります。
他にもパソコンの上下ボタンで時間足切り替え、Command+左右キーでチャート切り替え、チャート横に経済指標カレンダー表示(日本時間対応)、などもできます。
XMはcTraderに対応していないため、代わりにMT5を使いましょう。MT4はサポートが終了しているため、EA運用以外では使わないほうがいいです。
MT5はcTraderほど使い勝手がいいわけではありません。MT5が使いにくいと感じたら、MQL5マーケットで無料取引ツールをインストールしておきましょう。
取引通貨ペア:XAUUSD・USDJPY
裁量トレードの取引銘柄は、ゴールド/XAUUSD・ドル円/USDJPYがおすすめ。どちらもボラティリティが高く、ピラミッディングトレードで利幅を伸ばしやすいです。
よりボラティリティの高いゴールドをメインで取引して、ゴールドで利益を出しにくい時はドル円でトレードしましょう。
注意点としてAXIORYではゴールドの銘柄レバレッジが100倍で、取引口座レバレッジが400倍でも100倍が適用されます。運用ロットを少なめにして、証拠金維持率が圧迫されないようにしましょう。
時間足:4時間足・日足
スイングトレードの時間足は「4時間足・日足」の2つがおすすめ。トレンド相場では日足、レンジ相場では4時間足と使い分けることで、期待値の高いトレードができます。
日足チャートは相場の方向性を見るのには便利ですが、情報の反映が遅いデメリットがあります。相場が乱高下するレンジ相場では、4時間足チャートを使った方がいいです。
またスイングトレードでは4時間足以下のチャートはあまり使いません。細かい値動きに一喜一憂して、ポジションの決済を急ぎがちになるからです。
4時間足・日足が使いにくいなら、6時間足・8時間足・12時間足などを使ってもいいでしょう。これらマイナー時間足はMT5/cTraderで対応しています。
テクニカル指標:EMA(期間10・100)
テクニカル指標はEMA(期間10・100)がおすすめ。10EMAは押し目買い・戻し売りをするときに、100EMAは上位トレンドの押し目・戻し(抵抗帯)を把握するときに使います。
例えば以下の画像だと下降トレンドが始まったように見えますが、実際は上向き100EMAが抵抗帯となって上方向に反発していることがわかります。
スイングトレードでも「上位トレンドには逆らわない」が鉄則です。日足100EMAは週足の短期EMAに相当するため、表示させておくと週足チャートを確認する必要がなくなります。
テクニカル指標はEMAだけで十分ですが、それ以外にもプライスアクションは覚えておきましょう。特にトレンド転換を示唆するピンバー・スパイク・リバーサルは重要です。
運用ロット:資金10,000ドル/1.0ロットを3段から5段
裁量トレードの運用ロットは、資金10,000ドルあたり合計3.0ロットを目安にします。証拠金維持率500%を維持しやすく、海外FXでの理想的な資本効率になります。
ここで「合計」と表現しているのは、1.0ロットのポジションを3段に分けるからです。海外FXではVDPやマイナススリッページを抑えるためにも、1ポジションの運用ロットは1.0ロット以下にした方がいいです。
なお資金10,000ドルあたり3.0ロットはレバレッジ400倍のケースです。AXIORYのゴールド取引のようにレバレッジ100倍の時は、運用ロットをその半分以下に抑えましょう。
逆にXMでレバレッジ1000倍取引をするなら、運用ロットはその1.5倍以上に増やしてもいいでしょう。
海外FXの高収益トレード手法
ピラミッディングトレード(トレンド相場のみ)
トレンド相場ではピラミッドディングトレードがおすすめ。ゴールド/XAUUSDのようなボラティリティの高い銘柄なら、長期トレンドに乗っかることで大きな利益を狙えます。
手順1:日足EMAが傾いているチャートを探す
まずは日足EMAがしっかりと傾いていて、トレンド相場を形成しているチャートを探します。
おすすめはボラティリティの高いゴールド/XAUUSDですが、ボラティリティが控えめな時はドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPYで取引します。
手順2:日足EMA付近にリミット注文をおく
日足チャートでトレンド相場を確認したら、日足10EMA付近にリミット注文を3つ置きます。これで押し目買い・戻し売りによるナンピンエントリーを自動化できます。
ナンピンの間隔はゴールド/XAUUSDなら500pips、ドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPYなら50pipsを目安にします。
またオーバーシュートが発生した時は、リミット注文をややトレンド側に、グリッド間隔も2倍にします。トレンドが強すぎて日足10EMAまで戻さない可能性がある一方、強いリバウンドも生じやすいからです。
リミット注文を多用するならcTraderを使いましょう。ドラッグ操作で簡単に設置でき、ピラミッディング・ナンピンが快適になります。
手順3:トレンド転換の兆しが見えたら一括決済
日足トレンド転換の兆しが見えたら、ポジションを一括決済します。
判断基準は、日足チャートでトレンド転換プライスアクション(ピンバー・スパイク・リバーサル)が2日から3日以上連続しているかどうかですね。
日足トレンド転換は3日以上かかることが多いため、4時間足以下のチャートはあまり参考にしない方がいいです。
逆張りナンピントレード(レンジ相場のみ)
レンジ相場では逆張りナンピントレードがおすすめ。ピラミッディングトレードと比べると収益性・リスクリワードは劣りますが、ボラティリティの高い銘柄なら大きな利益を狙えます。
手順1:日足EMAが横ばい+オーバーシュートのチャートを探す
まずは日足チャートでレンジ相場+オーバーシュートを探しましょう。
レンジ相場オーバーシュート後は、大きなリバウンドが生じやすく利幅を稼ぎやすいからです。
逆に他のタイミングだと値動きを予測しにくいので、下手にエントリーしない方がいいです。
手順2:4時間足トレンド転換で逆張りリミット注文をおく
日足でオーバーシュートを確認したら、4時間足チャートに切り替えます。日足チャートだと情報の更新が遅く、エントリーが間に合わないからです。
4時間足チャートでトレンド転換プライスアクション(ピンバー・スパイク・リバーサル)が3本から5本以上形成されたら、エントリーの準備をします。
ポジションの置き方は、逆張りリミット注文を3段。グリッド間隔は500pipsから1000pipsを目安にします。
ナンピンは含み損が大きくなりやすいです。取引口座のレバレッジが低い(100倍から200倍)場合は、運用ロットを小さくしたり、グリッド間隔を広めにして、証拠金維持率が圧迫されないようにしましょう。
手順3:含み益が出たらリミット注文を追加する
リバウンドが発生して含み益がでているなら、4段目・5段目以降のポジションを増やしていきます。
この時には4時間足10EMAがしっかりと傾いているはずなので、リミット注文を10EMA付近に置いて押し目買い・戻し売りエントリーを自動化します。
手順4:リバウンドが落ち着いたら一括決済
リバウンドの勢いが落ち着いたら、ポジションを一括決済しましょう。
おすすめ決済タイミングは、4時間足チャートのトレンド転換。具体的にはトレンド転換プライスアクション(ピンバー・スパイク・リバーサル)が3本から5本以上形成されているときですね。
オーバーシュート+リバウンドの後は日足チャートの値動きを予測しにくいので、しばらく様子を見ます。
またオーバーシュートが発生したら逆張りナンピン、日足トレンドが形成されたらピラミッディングトレードに切り替えましょう。
裁量トレードの損益目安
スイング軸でナンピン・ピラミッディングをしたときの損益目安はこちら。
トレード手法(損益pipsは1段目から) | 損益の目安(1.0ロット*段数) |
---|---|
早めのナンピン損切り3段(-1000pips) | -1,000ドル |
遅めのナンピン損切り3段(-2000pips) | -3,000ドル |
レンジの半分まで逆張りナンピン5段(+2000pips) | +10,000ドル |
レンジの天井から底まで逆張りナンピン5段(+4000pips) | +20,000ドル |
短期トレンドでピラミッディング5段(+4000pips) | +20,000ドル |
長期トレンドでピラミッディング10段(+10000pips) | +100,000ドル |
スイングトレードではトレンド転換からナンピン3段で様子を見るため、損切りは1,000ドルから3,000ドルと控えめです。
そしてトレンドが固まってからポジションを増やしていくため(ピラミッディング)、うまくトレンドに乗っかれば10,000ドル以上の利益を狙うこともできます。
あるいはゴールド/XAUUSDで10000pips以上の特大トレンドに乗っかれば、ピラミッディングの段数次第で100,000ドル(1,500万円相当)の利益を狙うこともできます。
以下の画像は筆者がTradeview cTrader デモ口座でトレードした時の有効証拠金グラフです。2023年11月から2024年2月までで、10,000ユーロを100,000ユーロに増やすことに成功しています。
日足EMA・プライスアクションを駆使しても、価格予想を外すことはよくあります。
それでも損失1,000ドルから3,000ドル、収益5,000ドルから10,000ドルとなるようリスクリワードの高いトレード手法を続けていれば、資金は右肩上がりで増えていきます。
逆張りナンピン・ピラミッディングはどちらもリスクリワードの高いトレード手法です。海外FX初心者は優先的に体得しましょう。
裁量トレードのおすすめ運用口座
裁量トレードが初めてなら、XM スタンダード口座がおすすめ。3種ボーナスで資金10万円を17万円ほどに増やせます。レバレッジも1000倍と非常に高く、ややハイリスクなトレードをしてもロスカットされにくいです。
中級者はAXIORY ナノ口座がおすすめ。取引コストが低く、高性能プラットフォーム「cTrader」に対応しています。ただしゴールドの銘柄レバレッジは100倍と低めです。
上級者はTradeview cTrader口座がおすすめ。取引コストが非常に低く、A-bookブローカーなのでマイナススリッページも生じにくいです。