収益性・再現性に優れたFXトレード手法なら、窓埋めトレードがおすすめ。月曜日早朝の窓が空いたタイミングで逆張りトレードをするだけでリスクリワードの高いトレードを実現できます。
裁量の窓埋めトレードだと月曜日に早起きする必要がありますが、EAでトレードを自動化させればその必要もなくなります。(ただし月額3,000円ほどのVPS料金は発生する)
この記事では海外FX 窓埋めトレードのやり方を解説していきます。
海外FX 窓埋めトレードの基礎知識
その1:月曜日の早朝6時/7時(日本時間)だけ取引する
窓埋めトレードでは、月曜日の早朝だけピンポイントで取引します。より厳密にはFX市場が夏時間なら早朝6時から、冬時間なら早朝7時から取引をします。(日本時間の場合)
FXの開場直後は窓が開きやすいため、その反対方向のポジションを持つことで利益率の高いトレードができます。ちなみに月曜日の早朝に窓が開く理由は、土日に行われた取引がチャートに反映されるからです。


窓埋めトレードは再現性・利益率に優れており、ブローカーにとって資金枯渇の脅威となります。そのため一部のB-bookブローカーでは該当時間だけレバレッジを制限したり、スプレッドを大きく広げることがあります。
例えばレバレッジ5000倍を提供しているFXGTでも、窓埋めトレードのタイミングでは新規ポジションのレバレッジを200倍と大きく制限しています。B-bookブローカーが取引環境を大きく制限していることは、そのトレード手法が稼げることの裏付けになります。
引用元
- 金曜日23:00~月曜日03:00(GMT+3)にメタルとFX通貨ペアの新規ポジションを建てた場合、適用される最大レバレッジは1:200に設定されています。詳細はこちらをご覧ください。
裁量の窓埋めトレードならEAやVPS、細かいチャート分析も不要なのでFX初心者でも実践しやすいです。裁量トレード手法で迷ったら、リスクリワードの高い窓埋めトレードから挑戦してもいいでしょう。
その2:早起きが苦手ならEAでの自動化がおすすめ
月曜の朝だけ早起きするのが苦手なら、EAでトレードを自動化させましょう。EAを確保したり、VPSを契約したりする必要はありますが、生活リズムを崩されることなくトレードを続けられます。
ただEAで取引をする場合、取引時間は日本時間ではなくサーバー時間(GMT+2/+3)が基準になります。
夏時間(時差が1時間短くなる) | 冬時間 | |
---|---|---|
日本時間 | 早朝6時から(GMT+9) | 早朝7時から(GMT+9) |
サーバー時間 | 深夜0時から(GMT+3) | 深夜0時から(GMT+2) |
その上でブローカーの開場時間も参照して、EAの取引時間が開場直後から30分あるいは1時間で終わるように設定します。ブローカーによって夏時間と冬時間で取引時間が変わることがあるので気をつけましょう。
またEA自動売買をするには、VPSも契約する必要があります。VPS(仮想専用サーバー)はオンラインでレンタルできるパソコン環境(WindowsOS)のようなもので、24時間EAを稼働させるなら必須のサービスです。

窓埋めトレード用のEAは「Dark Venus」がおすすめ。MQL5アカウントを持っていれば、無料でダウンロードできます。


Dark Venusは高頻度のマーチンゲールEAなので普通に運用するとロスカットされやすいですが、窓埋めトレードのタイミングに運用することでリスクリワードを高められます。

その3:ブローカーが窓埋めトレード対策をすることがある
窓埋めトレードは期待値・再現性に優れたトレード手法なので、ブローカー側から対策されやすいです。
具体的には以下の対策をとってくることが多いです。
- 開場時間直後のレバレッジ制限
- 取引時間を遅らせる(早朝6時/7時の5分-10分から)
- 開場直後はスプレッドを大きく広げる
例えばFXGTではオプティマス口座で5000倍のレバレッジを提供していますが、窓埋めトレードのタイミングだけはレバレッジを200倍に大きく制限してきます。
あるいはFXの開場時間が早朝の6時00分でもブローカーの取引開始時間を6時10分などにずらしておくことで、窓が空いた直後にエントリーできないようにしてくることもあります。
他にも普段はスプレッドの狭いブローカーでも、窓埋めトレードのタイミングだけはスプレッドを大きく広げてくることもあります。
スプレッドの恣意的な拡大対策としては、スプレッドフィルターがおすすめ。EAのスプレッドフィルターを5.0pipsに設定しておくことで、スプレッドが5.0pips以上の時はエントリーしなくなります。
先ほど紹介したDark Venusにもスプレッドフィルター機能はあるので有効活用しましょう。
海外FX 窓埋めトレードのやり方・始め方(EA自動売買)
窓埋めトレードは取引タイミングが重要です。裁量トレードだと取引タイミングを逃しやすいので、EAで自動化させましょう。
手順1:MT4/MT5口座を開設する
窓埋めトレードをするなら、裁量でもEAでもMT4/MT5口座が必要です。取引口座をまだ持っていないなら口座開設しましょう。
運用口座の第1候補はTradeview ILC口座がおすすめ。Tradeviewはスプレッド・取引手数料が非常に低く、A-bookブローカーなので恣意的なスプレッド拡大が発生しにくいです。

Tradeviewの口座開設は、Tradeview 新規口座開設ページから行います。

第2候補としてはXM KIWAMI口座がおすすめ。先ほど紹介したDark VenusはマーチンゲールEAなので、必要証拠金が大きくなりやすいです。レバレッジ1000倍のXMなら必要証拠金を低く抑えられ、ロスカットされにくくなります。

XMの口座開設は、XM 新規口座開設ページから行います。

手順2:VPS(仮想専用サーバー)を契約する
EA自動売買をするにはVPSが必要です。
VPS(仮想専用サーバー)とはオンラインでレンタルできるパソコン環境(WindowsOS)のこと。24時間EAを稼働させ続けるなら必須のサービスです。
契約するVPSについては、安定性を重視するならWebARENA Indigo、2週間の無料お試しから入るならさくらのVPS、コストパフォーマンスを重視するならCONTABOがおすすめ。
メモリ(RAM)は4GBのプランを選びましょう。最新のWindowsサーバーが2.5GBの容量を食うため、それ以下だとOSがクラッシュしやすくなります。(料金相場は4GBプランで月額3,000円から4,000円)

また一部の海外FXブローカーを無料VPSサービスを提供していますが、利用はおすすめはしません。提供元の「Beeks」は利用者の間で評判が微妙で、料金も割高だからです。(RAM1.3GBで月額4,750円)
手順3:手持ちのデバイスからVPSに接続する
VPSの契約ができたら、お手持ちのデバイスからVPSにログインします。ログインするにはユーザー名・IPアドレス・ログインパスワードなどを入力する必要があります。
VPSのログイン方法はデバイスやOSによって異なります。
WindowsOSの場合は、ウィンドウズメニューの「リモートデスクトップ接続」から直接VPSに接続できます。(WindowsOSでの接続方法)
スマホ・タブレット・macOSの場合は、リモートデスクトップアプリをダウンロードして、アプリ経由でVPSに接続します。(MacOSでの接続方法)
RDPアプリは「Microsoft Remote Desktop」がおすすめ。マイクロソフト純正なので動作が安定しやすいです。
iOS版ダウンロードはこちら。

Android版ダウンロードはこちら。
macOS版ダウンロードはこちら。

手順4:VPS内部でソフトウェア版MT4をダウンロードする
VPSのログインに成功したら、VPS内部のウェブブラウザから対応ブローカーのソフトウェア版MT4/MT5をダウンロード・インストールします。
この時ダウンロードするソフトウェア版MT4は、ブローカーが提供するものを選びましょう。例えばXMのMT4口座にログインするなら、XMのソフトウェア版MT4をダウンロードする必要があります。

ソフトウェア版MT5の場合は、開発元のメタトレーダーが公式の純正ソフトを提供しています。色々なブローカーのMT5口座を試したいなら、公式のものを使うといいでしょう。

手順5:MT4/MT5口座にログインする
ソフトウェア版MT4/MT5をダウンロード・インストールしたら、アイコンをダブルクリックして起動させます。
初回起動時には口座ログインを求められます。以下のログイン情報を入力しましょう。
- MT4/MT5口座番号
- 口座のログインパスワード
- ログインサーバー
これらのログイン情報は、ブローカーの口座開設完了メールに記載されています。
メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダを確認しましょう。メールが見つからない、あるいはうっかり削除してしまった場合は、MT4/MT5口座を作り直すか、サポートデスクに再送してもらいましょう。
MT4/MT5口座にうまくログインできない場合は、以下の記事でトラブルシューティングします。

手順6:MQL5アカウントにログインして「Dark Venus」をダウンロードする
MT4/MT5口座のログインに成功したら、次はEAをダウンロード・インストールします。
この記事でおすすめしているDark Venusをダウンロードするには、MQL5アカウントにログインする必要があります。まだMQL5アカウントを持っていないなら、これを機に作っておきましょう。
MQL5アカウント登録ページはこちら。

MQL5アカウントを作ったら、ソフトウェア版MT4の「ターミナル」ウインドウの「マーケット」タブからにアクセス。検索窓に「Dark Venus」と打ち込んでダウンロードしましょう。


Dark Venusをダウンロードしたら、一旦ソフトウェア版MT4/MT5を再起動します。再起動後の「ナビゲーター」ウインドウにダウンロードしたEAが表示されます。


手順7:Dark Venusを窓埋めトレード用に設定する
次はEAの設定をします。「ナビゲーター」ウインドウにあるDark Venusを任意のチャートにドラッグ&ドロップしましょう。

EAの確認画面・パラメーターの設定画面が表示されます。Dark Venusのパラメーターを窓埋めトレード用にカスタマイズしましょう。

おすすめの設定内容はこちら。
- 取引日:月曜日のみ
- 取引開始時間:0時00分(サーバー時間)
- 取引終了時間:1時00分(サーバー時間)
- スプレッドフィルター:5.0pips
窓が発生してから埋まるまで30分から1時間ほどかかります。
それでも窓が戻さないようなら保有中のポジションを手動で決済するか、あるいは取引終了時間になったらポジションをクローズするように設定しておきましょう。
Dark Venusは無料EAの割にパラメーターの量が非常に多く、カスタマイズ性に優れています。窓埋めトレード自動化の入門機としては最適です。