MQL5は、メタトレーダーの開発会社「MetaQuotes」が運営しているFXの総合プラットフォームです。
MQL5 公式サイトはこちら。

EAの販売事業も行っており、MQL5にアカウント登録すれば無料EAをダウンロードしたり、有料EAを購入したりできます。
ただMQL5のEAはフォワード運用成績が公開されていないものもあり、バックテスト詐欺も多いです。有料EAを買うのはEAの目利きができるようになってからにしましょう。
MQL5でおすすめの有料EAはこちら。(プロフィットファクターの高い順)
- MagicWay(グリッド):PF3.40/499ドル(MQL5シグナル)
- Evening Scalper Pro(夕方スキャ):PF2.22/1,500ドル(MQL5シグナル/Myfxbook)
- Night Hunter Pro(夜スキャ):PF1.92/1,500ドル(MQL5シグナル/Myfxbook)
- Waka Waka EA(グリッド):PF1.77/1,500ドル(MQL5シグナル/Myfxbook)
この記事ではMQL5 EAの基礎知識、おすすめ有料EAを詳しく見ていきます。
MQL5 EAの基礎知識
無料EAを利用できる(おすすめ無料EAも紹介)
MQL5 EAの最大の特徴は、無料EAが提供されていること。MQL5にアカウント登録すれば、誰でも無料EAをダウンロードして使えるようになります。
ただし無料EAのほとんどは1年以上安定した利益を出せません。あくまでEAの使用感を確かめたり、動作確認するためのものと割り切りましょう。
無料EAで1番人気なのは、高頻度マーチンゲールEA「Dark Venus」ですね。
Dark Venus MT4の詳細ページはこちら。

5pips間隔でグリッド・マーチンゲールトレードを行うため、運用を始めてすぐに利益を出すことができます。ただ破綻リスクが非常に高いので、リアル口座運用なら週に1回は利益出金する必要があります。
15分足・30分足に切り替えたり、グリッド間隔を広めたりすることで、運用リスクを低くできます。まずはデモ口座で運用して、EAで利益を出してみましょう。
Dark Venusの使い方はこちら。

口座縛りがなく、複数のリアル口座で同時運用できる
MQL5 EAの2つ目の大きな特徴は、口座縛りがないこと。1つのEAを複数の口座・ブローカーで同時に運用することができます。
例えばAXIORYの100万円口座でグリッドEAを低リスク運用しつつ、同じEAを10万円口座でハイリスク運用して爆益を狙ったりもできるわけです。あるいは海外FXブローカーの破綻リスクを抑えるため、同じEAをAXIORY・Tradeviewで分散運用することも可能です。
これがGogoJungleやLET’S REALのEAだとリアル口座1つでしか運用できないため、複数の口座で運用する場合は2つ以上のライセンスを購入する必要があります。
GogoJungle(ゴゴジャン)おすすめEAはこちら。(GogoJungle「トップページ」で確認可能)

LET’S REAL(レッツリアル)おすすめEAはこちら。(LET’S REAL「トップページ」で確認可能)

1つのEAを複数の口座・ブローカーで同時に運用したいなら、MQL5 EAは相性がいいです。
購入前に無料デモ版をバックテストできる
MQL5では有料EAの無料デモ版をダウンロードでき、それを任意の条件でバックテストできます。
例えば口座残高を1,000ドルにしたり、複利運用設定にしたり、スプレッドを15〜20ポイントにしたり、バックテスト期間を20年以上に設定したりなどですね。
これがGogoJungleやLET’S REALのEAだと、バックテスト環境は口座残高10,000ドル、固定ロットは1.0ロット、スプレッド5〜10ポイントで固定されていることが多く、購入前に好きな条件でバックテストできません。
MQL5の有料EAはフォワード成績を公開していないものも多いため、無料デモ版のバックテストは必須です。価格がお手頃でバックテスト成績が優秀なものがあれば、購入を検討しても良いでしょう。
バックテスト詐欺・サクラレビューが多い
MQL5のEA販売プラットフォームはGogoJungleやLET’S REALよりも治安が悪く、バックテスト詐欺やサクラレビューが横行しています。有料EAを買う前は下調べをしておきましょう。
詐欺の代表的な手口はこちら。
- バックテストでヒストリカルデータを先に読み込む(具体的な手口はこちら)
- 有料EAを無料提供する代わりに、ステマレビューを書かせる
- デモ口座に細工をして、爆益を演出する(要検証)
1番よくあるのは、バックテスト時にヒストリカルデータを先に読み込み、バックテスト上の成績だけよく見せかける手法。この手のEAは実際に運用してみると、利益を出せないことが多いです。
他の手口としては、有料EA・インジケーターと引き換えにステマレビューを投稿させたり、デモ口座に細工をして爆益を演出したりするパターンですね。
またMQL5はSMS認証なしでアカウントが作れるため、アカウントを量産してステマレビューを大量投稿することも制度上は可能です。
そしてこの手の詐欺はMQL5シグナル・Myfxbookのリアルフォワード成績を見ることで回避できます。
MQL5シグナル 公式サイトはこちら。
Myfxbook 公式サイトはこちら。

フォワード成績で検索できず、優秀なEAを探しにくい
MQL5 EAの最大のデメリットは、フォワード運用成績でEAを検索できないこと。
収益性の高いEAを探すためには、片っ端から無料デモ版をダウンロードしてバックテストする必要があるため、EAの精査に手間がかかります。
仮にバックテストで優秀なEAを見つけたとしても、フォワード成績を探したり、異なる期間・通貨ペアで何回もバックテストをしたりして、バックテスト詐欺がないか検証する必要があります。
GogoJungleやLET’S REALなら有料EAのほとんどはフォワード成績が公開されているため、プロフィットファクターやリカバリーファクターで検索すれば優秀なEAを探しやすくなります。
MQL5のEA販売プラットフォームは、フォワード成績でEAを検索できないため、優秀なEAを探すのに時間がかかります。手っ取り早く優秀なEAを見つけたいなら、GogoJungleやLET’S REALで検索しましょう。
GogoJungle(ゴゴジャン)おすすめEAはこちら。(GogoJungle「トップページ」で確認可能)

LET’S REAL(レッツリアル)おすすめEAはこちら。(LET’S REAL「トップページ」で確認可能)

MQL5 EAの使い方・運用方法
手順1:MQL5のアカウント登録をする
MQL5 EAを使うには、MQL5アカウントが必要です。まだアカウントを持っていないなら、MQL5のアカウント登録ページでアカウント登録しましょう。
MQL5 アカウント登録ページはこちら。


入力する項目は、ログインIDとメールアドレスの2つ。FacebookやGoogleアカウントでも登録できますが、後でVPSからログインすることを考えると正規の方法で登録した方がいいです。
手順2:VPS(仮想専用サーバー)にログインする
MQL5のアカウント登録ができたら、次はVPSにログインしましょう。
VPS(仮想専用サーバー)とはオンラインでレンタルできるパソコン環境のことで、EAを24時間安定して稼働し続けるなら必須のサービスです。

VPSのログイン方法は、デバイスごとに2つに分かれています。
お使いのデバイスがWindowsOSなら、メニューの「Windowsアクセサリー」から「リモートデスクトップ接続」を選択しログインします。
お使いのデバイスがMacOSやスマホ、タブレットなら、RDPアプリをダウンロードして、そこからログインしましょう。
RDPアプリは「Microsoft Remote Desktop」がおすすめ。マイクロソフト純正なので動作が安定しやすいです。
MacOS版ダウンロードはこちら。

iOS版ダウンロードはこちら。

AndroidOS版ダウンロードはこちら。
VPSにログインするには、ユーザネーム・IPアドレス・ログインパスワードを入力する必要があります。
EAはWindowsパソコンだけでも動作します。MQL5 EAの使用感を確かめたいだけなら、VPSを契約せずローカルパソコンだけで操作してもOKです。
手順3:MT4を起動し、MQL5アカウントにログインする
VPSのログインに成功したら、デスクトップ版MT4を起動します。

まだVPS内部でMT4をインストールしていないなら、保有口座と同じブローカーのMT4をダウンロードしましょう。例えばXMのMT4口座を使うなら、XMのデスクトップ版MT4をダウンロードします。
XMTrading MT4の使い方はこちら。(XM「MT4/MT5ページ」でダウンロード可能)

AXIORY MT4の使い方はこちら。(AXIORY「MT4ページ」でダウンロード可能)

Tradeview MT4の使い方はこちら。(Tradeview「FXプラットフォーム」でダウンロード可能)

デスクトップ版MT4を起動したら、次はMQL5アカウントのログインです。
ログインは画面右上の吹き出しアイコン、あるいは画面下の「ターミナル」ウインドウの「マーケット」タブからおこないます。
ログイン画面ではログインIDとパスワードを入力しましょう。

MQL5アカウントのログインに成功すれば、無料EAをダウンロードして使えるようになります。まずはデモ口座で無料EA「Dark Venus」などを運用して、動作確認してみましょう。
Dark Venus MT4の詳細ページはこちら。

手順4:MT4の「ターミナル→マーケット」から購入EAをダウンロードする
次は有料EAのダウンロードとインストールです。
すでにローカルパソコンでMQL5 EAの購入しているなら「マーケット」の「購入済み」タブから購入したEAをダウンロードできます。


購入手続きはデスクトップ版MT4でも行えますが、ウェブブラウザの自動入力機能が使えないため、打ち間違いが生じやすくなってしまいます。
無料EAをダウンロードするだけなら、該当EAの名前を検索窓に打ち込んでダウンロードしましょう。
手順5:MT4の「ナビゲーター」からEAを運用する
MT4にダウンロードされたEAは、画面左側の「ナビゲーター」ウインドウで一覧表示されます。

EAを運用したい場合は、該当EAををダブルクリック、あるいは通貨ペアチャートにドラッグします。
チャートに初めてEAを設定すると、パラメーターを設定する項目が表示されます。トレードロジックや運用ロット、許容リスクなどの設定はここで行ってください。

パラメーター設定が完了し、OKボタンを押すことで、EAの設定が完了します。この時チャートの右上に「ニコちゃんマーク」が表示されていれば、EAが正しく動作していることになります。

逆にニコちゃんマークが困った顔をしている場合は、EAが正しく動作していません。多くの場合は再起動すれば直りますが、それでも直らない場合は原因を調べましょう。
EAが動かない時のチェックリストはこちら。

これでEAの設定は完了です。後は放置していればEAが自動でトレードをしてくれます。
ただしVPSのシャットダウンなどでデスクトップ版MT4が閉じてしまうと、EAも停止してしまいます。WindowsOSが再起動した後、MT4も自動で起動するよう設定しておきましょう。
収益性の高いEAの選び方
EAで安定した利益を出したいなら、収益性の高いEAを使いましょう。ただ有料EAは1,000種類以上あり、判断基準を持っておかないと優秀なEAを探しにくくなります。
EAのおすすめ選定基準はこちら。
- プロフィットファクターが1.5〜2.0以上
- 過去1年間のリカバリーファクターが5.0以上(グリッド系のみ)
- リスクリワードが0.7〜1.0以上(コツコツドカンEAを避けられる)
1つ目の基準「プロフィットファクター」とは、総利益を総損失で割った数値のこと。これが高ければ高いほど、EAの収益性が優れていることになります。
目安としては、プロフィットファクターが1.5〜2.0以上なら優秀と判断します。
2つ目の基準「リカバリーファクター」とは、純利益を最大ドローダウンで割った数値のこと。これが高ければ高いほど、EAが少ないリスクで大きなリターンを出していることになります。
目安としては、リカバリーファクターが3.0〜5.0以上であれば、そのEAは長期運用に耐えられる可能性が高いです。特にグリッド系EAはドローダウンが大きくなりやすいため、リカバリーファクターが高いものを優先して使うべきです。
3つ目の基準「リスクリワード」とは、平均利益を平均損失で割った数値のこと。この数値が高ければ高いほど、苦手相場で損失が大きくなりにくく、長期的に安定した利益を出しやすいです。
例えばスキャ系EAは平常時こそ5〜10pipsの利益を安定して出していますが、苦手相場では50pips〜100pipsの損失を連発することがあるため、長期的な利益が安定しにくいです。
逆にアノマリー系・スイング系EAは、50pips以上の損失を出すことはあっても、得意相場では100pips以上の利益を出すこともあるため、トータルの収益は安定しやすいです。
優秀なEAを探したいなら、まずはプロフィットファクター1.5以上で足切りし、そのあとでリカバリーファクターやリスクリワードなどで選定していきましょう。
MQL5のおすすめ高収益EA(PFの高い順)
MagicWay(グリッド):PF3.40
MagicWayは、複数の通貨ペアでグリッドトレードを行うEAです。
MagicWayの詳細ページはこちら。

推奨通貨ペアは「AUDNZD, NZDCAD, AUDCAD」の3つ。どれもボラティリティが安定しやすく、複数ポジションのグリッドトレードと相性がいいとされています。
また「One Chart Set-Up」に対応しており、AUDNZDの1分足チャートだけにセットするだけで、他の通貨ペアでもトレードできるようになります。
グリッド間隔は45pipsと広く、ロットの増加率は1ポジションごとに1.5倍とやや高め。1ポジションのTP(利食い)は35pipsとかなり広めなので、スプレッドの広いブローカーでも利益を出しやすくなっています。(加重ポイント平均ではない)
発売開始が2022年7月と最近なのでまだ利用者が少なく、価格も499ドル(7万円)と低めに設定されています。
過去5年間のバックテストをしてみたところ、リカバリーファクターが5.0以上、最大ドローダウンを20%前後と控えめで、長期運用にも耐えられる仕様になっています。デフォルト運用だと年利174%、月利換算でも14%と収益性は非常に優秀です。
とにかく収益性に優れたEAが欲しいなら、コストパフォーマンスの高い「MagicWay」は筆頭候補になるでしょう。
Evening Scalper Pro(夕方スキャ):PF2.22
Evening Scalper Proは、サーバー時間の夜19時〜23時に逆張りのスキャルピングトレードを行うEAです。(便宜上、夕方スキャと呼ぶことにします)
Evening Scalper Proの詳細ページはこちら。

トレードロジックは、19時から23時の間で移動平均線から乖離した後に逆張りのトレードを仕掛け、その後のリバウンドを狙って決済するシンプルなもの。
ただ決済タイミングが深夜0時以降になることが多く、スプレッドが広がったり、スワップポイントを取られたりするため、グリッド系EAと比べると収益性は劣ります。
スキャ系EAは単一ポジションなのでグリッド系EAより破綻リスクは低いメリットがあります。その一方でリスクリワードは1.0以下と低く、苦手相場では損失が大きくなりやすいデメリットもあります。
販売価格も1,500ドル(22万円)と非常に高く、収益性は安価なアノマリー系よりも劣るため、コストパフォーマンスはあまり良くないです。
Night Hunter Pro(夜スキャ):PF1.92
Night Hunter Proは、深夜23時から1時にスキャルピングトレードを行う夜スキャEAです。

サーバー時間の深夜23時〜1時は、ボラティリティが低めでレンジ相場になりやすく、リバ狙い逆張りトレードで利益を出しやすくなります。
デメリットはリスクリワードが低めで、苦手相場では損失が大きくなりやすいこと。普段は5pips前後の利益を積み上げますが、苦手相場では60pipsのストップロスを出してしまい、1ヵ月の利益が溶けてしまうこともあります。
またポジションを翌日に持ち越すことが多く、その時にマイナスのスワップポイントを取られてしまうため、EAの利益率も悪くなっています。実際Night Hunter Proの期待利得は2.0pips前後と低めで、7.0pips以上のアノマリー系EAより大きく見劣りします。
販売価格も1,500ドル(22万円)と非常に高く、運用金額が100万円以下だと購入費用を回収するまで1年以上かかってしまいます。
Waka Waka EA(グリッド):PF1.77
Waka Waka EAは、ボリンジャーバンドとRSIを併用しているグリッドマーチンEAです。
Waka Waka EAの詳細ページはこちら。

推奨時間足は15分足。推奨通貨ペアはグリッド系でお馴染みの「AUDNZD、NZDCAD、AUDCAD」の3つ。グリッド間隔は35pips、ロット増加率は1.5倍〜2倍と標準的です。
トレードロジックはNorth East Way EAと似ていますが、2つのトレードロジックを使い分けているわけではないため、ドローダウンが大きくなりやすく、利益率の面でも劣ります。

また販売価格も1,500ドル(22万円)と非常に高く、コストパフォーマンスはあまり良くありません。
それでもフォワード運用成績では5年近く安定した利益を出し続けているため、MQL5のグリッド系EAの中では収益性・リスク耐性はトップクラスです。
なおWaka Waka EAをクラック版を無料入手することもできます。
クラック版Waka Waka EAの無料ダウンロード(その1)はこちら。

クラック版Waka Waka EAの無料ダウンロード(その2)はこちら。
EAクラックサイトの使い方はこちら。

MQL5 EAのおすすめ運用口座
1番目はXM KIWAMI口座がおすすめ。レバレッジが1000倍と非常に高く、そのレバレッジを有効証拠金40,000ドル(550万円)まで利用できます。(他のブローカーだと10-100万円でレバレッジ制限される)
さらにKIWAMI口座はスワップフリーもあるため、マイナススワップも取られません。ナンピン・マーチン・グリッドEAの取引コストを大きく節約できます。
XMTrading KIWAMI口座の特徴はこちら。(XM「取引口座タイプ」で確認可能)

2番目はAXIORY ナノ口座がおすすめ。スプレッド・取引手数料がそれなりに優秀で、どんなEAでも利益を出しやすいです。
ナノ口座のレバレッジは最大1000倍ですが、これは有効証拠金50万円以下のときです。100万円-300万円で運用する場合は、400倍-500倍のレバレッジになります。
AXIORY ナノ口座の特徴はこちら。(AXIORY「口座→口座タイプ」で確認可能)

3番目はTradeview ILC口座がおすすめ。スプレッド・取引手数料が非常に優秀で、スキャ系のトレードロジックでも利益を出しやすくなります。
ただしILC口座はレバレッジが200倍と低く、最小ロットは0.1ロットで、ストップアウトも100%と高めです。マーチンゲールEAのハイリスク運用とは相性が悪いです。
Tradeview ILC口座の特徴はこちら。(英語版Tradeview「Accounts」で確認可能)
